サイト解析・効果検証ツール:集客・受け皿・追客のPDCAを回す

2026年5月8日更新

「集客」「受け皿」「追客」という一連の施策を実施した後は、訪れたユーザーが自社サイト内でどのような行動をとっているのかを把握し、各施策の効果を検証することが欠かせません。そこで中心となるのが、Google アナリティクス 4(以下、GA4)に代表されるアクセス解析ツールです。

ただし、GA4単体ではサイト解析や効果検証に必要なすべての機能をカバーしきれないのも事実です。本記事では、GA4の基本的な機能と、GA4と連携・併用することでより充実した分析が実現できる各種ツールをご紹介します。

GA4(Googleアナリティクス4)でわかること(基本)

GA4は、Google社が提供する無料のアクセス解析ツールの最新版です。特別な用途でなければ、まずこのツールをしっかり使いこなすことが大前提となります。以下で、GA4で把握できる主な情報を説明します。

UU数・セッション数・エンゲージメント率などの基本指標

UU(ユニークユーザー)数やセッション数に加え、GA4ではサイト内で意味のある行動(10秒以上の滞在やページ遷移など)をした割合を示す「エンゲージメント率」が重要視されます。施策の実施前後や異常発生時にはこれらの数値に変化が現れるため、前月比・前週比などを定期的に確認することをおすすめします。

媒体別のアクセス数・コンバージョン数

新規広告を出稿した際などに、特定の媒体からのアクセス数やコンバージョン数を把握し、広告媒体ごとの直接効果を測定することが可能です。また、これまでの連載でお伝えした通り、GA4で計測した質の高いコンバージョン(資料請求などのマイクロコンバージョンを含む)を、広告のAIに学習シグナルとして連携することが現代のWebマーケティングにおける最大の鍵となります。

閲覧されているページ・閲覧開始ページ

自社サイト内でどのページがよく見られているか、あるいはどのページからユーザーが閲覧を開始(ランディング)しているかを確認できます。閲覧開始数が多いにもかかわらず、すぐに離脱されてしまうページはコンテンツ改善の対象です。なお、「トップページからの流入が一番多いはず」と思い込んでいると、ECサイトなどで商品ページからの流入が多い実態を見落とすことがあるため、必ずデータに基づく判断を心がけましょう。

ユーザーの使用デバイスと地域

スマートフォンが広く普及した現在、PCとスマホのアクセス割合を知ることは、リソース配分の重要な判断材料になります。また、実店舗を持つ企業にとっては、都道府県・地域別のアクセス数も出店計画やローカルSEOの観点で非常に有益なデータです。

サイトの健康診断はGoogle Search Console

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、自社サイトがGoogleの検索エンジンにどのように認識されているかを確認できる無料ツールです。GA4では把握しきれない「ユーザーがどんな検索キーワードで訪問したか」や、検索結果での表示回数(インプレッション数)・クリック率を確認できます。

表示回数が多いのにクリック率が低い場合は、検索結果に表示されるタイトルや説明文(メタディスクリプション)の改善が必要です。エラー検出機能なども備わっているため、定期的なチェックをおすすめします。

ABテストはサードパーティ製ツールを活用

ABテストとは、広告用LPのメインビジュアルなどでAパターンとBパターンをランダムに表示し、どちらの反応が良いかを検証する手法です。

かつては「Google Optimize(グーグルオプティマイズ)」という無料ツールが定番でしたが、同サービスは2023年9月末で終了しました。そのため現在ABテストを実施する場合は、「VWO」や「Optimizely」「Ptengine」といったサードパーティ製の専用ツール(多くは有料またはフリーミアム)を導入するか、HubSpotなどのMAツールに内包されているABテスト機能を活用する必要があります。

間接効果・初回接触の計測にはADEBiS(アドエビス)

ここから先は有料ツールの紹介です。広告の種類が増えてくると、GA4だけでは「どの広告が最終的な成果にどれくらい貢献したか」を正確に測るのが難しくなります。

「アドエビス」は、各広告の初回接触数や間接効果(アトリビューション)を計測できる代表的なツールです。たとえば、バナー広告で初回訪問したユーザーが一度離脱し、後日検索広告経由でコンバージョンした場合、バナー広告の「認知への貢献」を見落とさずに評価できます。複数接点にまたがるユーザー行動を可視化したいフェーズに入ったら、導入を検討する価値があります。

コールトラッキングツール(電話問い合わせの効果測定)

最後に、電話での問い合わせを計測するコールトラッキングツールをご紹介します。スマホでの「電話番号タップ数」はGA4でも計測できますが、誤タップも多いため正確な件数とは言えません。

コールトラッキングツールを使えば、Webサイト上にユーザーごと・媒体ごとに異なる電話番号(0120や050など)を動的に表示させ、正確な電話コンバージョンデータを取得できます。以下は代表的なサービスの例です(※導入時は各社へ直接お問い合わせください)。

  • コールデータバンク:国内最安値水準を謳っており、初期費用を抑えてまず試してみたい企業に向いています。GA4との連携にも対応しています。
  • Callノート:国内最大級のトランザクション処理を強みとし、大規模サイトや大手企業向けの色合いが強いサービスです。
  • アドシップ:最低契約期間が1ヶ月からと短く、0120番号の保有数が業界トップクラス。通話録音や営業時間外の対策など多彩な機能を備え、中小企業にも適しています。
  • コールトラッカー:1,000社以上の導入実績を持つ老舗ツール。料金体系の確認は必要ですが、安定した計測基盤が強みです。

まとめ

  • サイト解析の基本・中心となるのはGA4(Googleアナリティクス4)
  • GA4で計測したデータをAI広告へシグナル連携し、PDCAを回すことが重要。
  • サイトの健康状態や検索キーワードの確認にはGoogle Search Consoleを併用する。
  • Googleオプティマイズ終了に伴い、ABテストには専用のサードパーティ製ツールを検討する。
  • 広告媒体の多様化や、電話コンバージョンが多い場合は、アドエビスやコールトラッキングツールの導入で計測精度を上げる。