2026年5月7日更新
SEOや広告によって集客を進め、ある程度のユーザー数が集まってきたとき、次に重要となるのが「追客」です。大企業であれば高額なMA(マーケティングオートメーション)ツールなどの最新サービスを導入する予算を確保できますが、中小企業ではそうした投資が難しいケースがほとんどでしょう。本記事では、高額なツールを使わずに実践できる追客の基本手法を紹介します。
基本はメールマガジンとリターゲティング広告

中小企業における追客の柱となるのは、メールマガジンを活用した顧客への直接的なアプローチと、ディスプレイ広告などによるリターゲティング広告の2つです。
メールマガジンであれば、ECサイトで過去に購入歴のある顧客や、お問い合わせ・資料請求などでメールアドレスをご登録いただいたユーザーが対象となります。リターゲティング広告についても同様に、すでに自社サイトを訪問するなど何らかの接点を持ったユーザーが対象です。
これらのユーザーは、新規のアクセス層に比べてコンバージョン(購入やお問い合わせの完了)に近い存在と言えます。この「追客」からのコンバージョンを確実に取りこぼさず積み上げていくことが、毎月の売上目標達成を後押しする大きな力となります。
まだまだ効果のあるメールマガジン
「メールマガジンはもう古い手法では?」と感じる方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。LINEをはじめとするメッセージアプリが普及した現代においても、ビジネスにおける連絡やECサイトでの購入通知など、メールを定期的にチェックする習慣は依然として根付いています。特にBtoBビジネスや、検討期間の長い商材においては、現在でも極めて投資対効果の高い追客ツールの一つです。
件名とプレヘッダーが命。試行錯誤しながら最適化する
メールマガジン運用において最も重要な要素は「件名(タイトル)」です。受信者がそのメールを開くかどうかは、件名がどれだけ興味を引けるかにかかっています。さらに現代では、スマホやPCのメーラーで件名の横に表示される「プレヘッダー(要約文)」も開封率を大きく左右します。
ターゲットとするユーザーが何を求めているかを、ペルソナやカスタマージャーニーマップをもとに考え、思わず開封したくなる件名とプレヘッダーの組み合わせを試行錯誤しながら磨いていきましょう。
読みやすさと「次へのアクション(CTA)」の設計
メールを開封してもらった後、次に大切なのが本文の構成です。冒頭のリード文や、長文の場合は目次を設けて「このメールには読む価値がある」と伝えることも重要です。
しかし、それ以上に重要なのが「読者に次に何をしてほしいか」を明確にすることです。お問い合わせページへのリンクや、おすすめ商品の購入ボタンなど、目的となるアクションへの導線(CTA:Call To Action)をわかりやすく配置しましょう。HTMLメールであれテキストメールであれ、スマホでも読みやすく、ボタンがクリックしやすいレイアウトに整えることが大前提です。
リターゲティング広告でサイト外のユーザーを追いかける

もう一つの柱が、リターゲティング広告です。メルマガが「アドレスを知っている顧客」へのアプローチなら、リターゲティング広告は「サイトから離脱してしまった見込み客」をWeb上で追いかけ、再訪問を促すアプローチです。
前回の「集客編」でお伝えした通り、GA4で計測した質の高いコンバージョンデータを、広告AIの学習シグナルとして連携することが現代の広告運用では重要です。マイクロコンバージョンも含めたデータをAIに渡すことで、リターゲティングの精度も飛躍的に向上します。
「カートに商品を入れたまま離脱したユーザー」や「料金ページを長く見ていたユーザー」など、確度の高い層へピンポイントで広告を配信し、着実に刈り取りを行いましょう。
まとめ
- 中小企業の追客は、費用対効果の高い「メルマガ」と「リターゲティング広告」から始める。
- メルマガは現在も有効。ペルソナに基づく「件名」と「プレヘッダー」の最適化が開封率の鍵。
- メール本文はスマホでの読みやすさと、明確な導線(CTA)を意識する。
- リターゲティング広告は、GA4と連携してAIに良質なシグナルを与え、確度の高いユーザーを狙い撃つ。