Web担当者が最低限覚えておくべき用語30選:打ち合わせで困らないための基礎知識

突然Web担当を任されたとき、最初の壁は「言葉の壁」です。
制作会社との打ち合わせで「CVRを改善するためにLPOが必要です」と言われても、「え、何のことだろう…」と首を縦に振るしかない。広告代理店の報告書を開いたら「CPC・CTR・CPA」のアルファベットが並んでいて、どこから読めばいいかも分からない。

こういった経験をお持ちの方は、実は少なくありません。Web業界は略語だらけで、しかも誰も「前提として教えてくれない」のが実情です。
本記事では、中小企業のWeb担当者が現場で必ず遭遇する用語を30個、カテゴリ別に整理しました。完全に暗記しなくてもOKです。「あの言葉、どこかで見たな」と感じたときに、辞書代わりに使ってください。


目次

私の経験談

私の場合は、最初に入社したのがWeb制作会社でした。
ただ知識を持って入社したわけではなく、最初は同僚の言葉がわからないことの連続でした。

幸運だったのは、同僚が良い人しかいなかったことです。
小さな会社でしたが、わからないことをわからないと言えば教えてくれました。

ただし自分で調べてから聞かないと、「調べてから聞いてね」という風に窘められましたね。
これは自走能力が鍛えられますし、イチ社会人として重要な能力が鍛えられるので、自分で調べるということはかなり重要です。

今はAIが発達しているので、わからないことがあったらAIに聞くのが一番の近道です。
ただAIも万能ではないので間違えることもあります。なので、AIの言葉を鵜吞みにせずに、本当に言葉の意味があっているのかの確認は別途行いましょう。


1. サイトの土台(インフラ)— 5語

Webサイトを維持・管理するうえで、制作会社との最初の打ち合わせから必ず登場する言葉です。

1. ドメイン(Domain)

一言で言うと: Webサイトの「住所」。
https://webtanzine.biz の webtanzine.biz の部分がドメインです。自社で取得・管理するものであり、制作会社に「ドメインはどこで取得していますか?」と聞かれたら、この話をしています。取得先(お名前.com、ムームードメインなど)とアカウント情報は必ず把握しておきましょう。
登場する場面: サイトリニューアルの打ち合わせ、制作会社との契約時

2. サーバー/レンタルサーバー(Server)

一言で言うと: Webサイトのデータを保管する「倉庫」。
サイトの画像・文章・プログラムなどのファイルは、インターネット上の「サーバー」と呼ばれるコンピュータに保管されています。中小企業の場合、自前でサーバーを持たず、月額数百〜数千円で借りる「レンタルサーバー」を利用するのが一般的です(エックスサーバー、ConoHa WINGなどが有名)。
登場する場面: 制作会社との契約時、サイトの表示が遅い・止まったときの原因調査

3. CMS(Content Management System:コンテンツ管理システム)

一言で言うと: プログラミング知識なしでサイトを更新できる「管理ツール」。
HTMLやCSSのコードを書かなくても、ブログ記事の投稿や画像の差し替えができる仕組みです。中小企業サイトの多くはWordPress(ワードプレス)というCMSで作られており、ログインして管理画面から更新作業を行います。「CMSの使い方を教えてください」と制作会社に頼めば、たいていWordPressの操作方法を教えてもらえます。
登場する場面: サイト制作後の日常更新作業、制作会社との引き継ぎ

4. SSL / HTTPS(エスエスエル)

一言で言うと: サイトと訪問者の通信を暗号化するセキュリティ対策。
URLが http:// ではなく https:// になっていれば、SSL対応済みのサインです。対応していないサイトはブラウザに「このサイトは安全ではありません」と警告が表示され、訪問者が離脱する原因になります。現在では対応が当たり前の要件です。もし自社サイトが http:// のままであれば、制作会社にすぐ相談しましょう。
登場する場面: サイト制作・リニューアルの仕様確認、セキュリティチェック

5. レスポンシブデザイン(Responsive Design)

一言で言うと: PC・スマートフォン・タブレットで、自動的に見やすく表示が変わるデザイン設計。
現在のWebアクセスの半数以上はスマートフォンからです。PCでしか見やすくないサイトは、スマホユーザーに不満を与え、Googleの検索順位にも悪影響を及ぼします。制作会社に「レスポンシブ対応ですか?」と確認するだけで、設計の品質をある程度チェックできます。
登場する場面: サイト制作・リニューアルの仕様確認

2. 集客・広告 — 9語

広告代理店やSEO会社との打ち合わせで頻出する言葉です。

6. SEO(Search Engine Optimization:エスイーオー)

一言で言うと: Googleなどの検索結果で、自社サイトを上位に表示させるための取り組み全般。
「SEO対策をしてください」と業者に依頼する前に、まず「どのキーワードで上位を目指すのか」を自社で決めることが重要です。SEOの効果が出るまでには一般的に数ヶ月かかります。即効性はありませんが、うまくいけば広告費ゼロで集客できる資産になります。
登場する場面: SEO会社・コンテンツ制作会社との打ち合わせ、日常的なサイト運用

7. オーガニック検索(自然検索)

一言で言うと: 広告費を払わずに、検索結果に表示される枠のこと。
Googleで検索すると、上部に「スポンサー」と書かれた広告が表示され、その下に広告ではない通常の検索結果が並びます。この通常の検索結果からのアクセスが「オーガニック検索(自然検索)」です。SEO対策はこの枠での上位表示を目指す取り組みです。
登場する場面: GA4のレポート確認時、SEO会社との打ち合わせ

8. キーワード(Keyword)

一言で言うと: ユーザーが検索窓に入力する言葉。
SEOや広告の世界では「どのキーワードで検索しているユーザーを集めるか」が戦略の起点です。「大阪 外壁塗装 業者」のような、地名+業種+ニーズの組み合わせが典型例です。競合が少なく自社に関連性が高いキーワードを見つけることが、中小企業のSEO・広告戦略の基本です。
登場する場面: SEO会社・広告代理店との打ち合わせ、キーワード選定作業

9. リスティング広告(検索連動型広告)

一言で言うと: 検索結果の上部・下部に表示される「スポンサー」と書かれたテキスト広告。
Google広告やYahoo!広告が代表例です。ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が表示され、クリックされた分だけ費用が発生する「クリック課金型(PPC)」が基本です。即効性があり少額から始められるため、中小企業の最初の集客手段として適しています。
登場する場面: 広告代理店との打ち合わせ、広告予算の検討

10. インプレッション(Impression:IMP)

一言で言うと: 広告やページが「表示された回数」。
広告が1,000回表示されたとき、インプレッション数は1,000です。クリックされたかどうかは関係なく、「画面に表示された」だけでカウントされます。インプレッション数が多くてもクリックされなければ意味がないため、次のCTR(クリック率)と合わせて見ます。
登場する場面: 広告代理店からの月次レポート確認

11. CTR(Click Through Rate:クリック率)

一言で言うと: 広告や検索結果が表示された回数のうち、クリックされた割合。
計算式:クリック数 ÷ インプレッション数 × 100。たとえば1,000回表示されて30回クリックされたなら、CTRは3%です。CTRが低い場合は、広告文やタイトルが訴求力不足である可能性があります。
登場する場面: 広告代理店からの月次レポート確認

12. CPC(Cost Per Click:クリック単価)

一言で言うと: 広告が1回クリックされるためにかかった費用。
計算式:広告費 ÷ クリック数。業種や競合状況によって大きく異なり、競争の激しい業界では1クリックあたり数百〜数千円になることも珍しくありません。CPCが高い場合は、競合の少ないニッチなキーワードへの絞り込みを検討します。
登場する場面: 広告代理店からの月次レポート確認、予算計画

13. リターゲティング広告(リマーケティング広告)

一言で言うと: 一度自社サイトを訪問したことがあるユーザーに、再度アプローチするバナー広告。
「ネット通販で商品を見た後、別のサイトを閲覧していたらその商品の広告が表示された」という経験はありませんか?あれがリターゲティング広告です。Google広告では「リマーケティング」、Yahoo!広告では「リターゲティング」と呼ばれますが、意味は同じです。
登場する場面: 広告代理店との打ち合わせ、追客施策の検討

14. GEO(Generative Engine Optimization:ジーイーオー)

一言で言うと: ChatGPTやGoogleのAI機能に、自社情報を引用・紹介してもらうための取り組み。
2024年以降、Googleの検索結果の上部にAIが生成した回答(AI Overview)が表示されるようになりました。このAI回答に自社コンテンツが引用されることを目指すのがGEOです。SEOと方向性は重なる部分が多く、「信頼性が高く、構造が明確なコンテンツを作る」ことが基本です。
登場する場面: SEO会社・コンテンツ制作会社との打ち合わせ、2026年以降のSEO戦略

3. サイト改善・UX — 5語

サイトの「受け皿」を改善する際に登場する言葉です。

15. LP(Landing Page:ランディングページ)

一言で言うと: 広告や検索からユーザーが最初に「着地する」ページ。
広義には検索結果や広告からユーザーが最初に訪問したすべてのページを指しますが、実務では「商品・サービスの申し込みや問い合わせを促すことに特化した縦長のページ」を指すことが多いです。LPの出来が、広告の費用対効果を大きく左右します。
登場する場面: 広告代理店・制作会社との打ち合わせ、サイト改善の優先度検討

16. LPO(Landing Page Optimization:エルピーオー)

一言で言うと: LPを改善して、問い合わせや購入の成約率を高める取り組み。
広告でいくら集客しても、LP自体が魅力的でなければ成果につながりません。LPOでは、キャッチコピー、画像、ボタンの色・位置、フォームの導線などを継続的に改善します。
登場する場面: 広告代理店・サイト制作会社との打ち合わせ

17. EFO(Entry Form Optimization:エフォー)

一言で言うと: 問い合わせフォームや申し込みフォームを改善して、入力完了率を上げる取り組み。
「住所を入力しようとしたら入力欄がなぜか複数に分かれていて面倒…」「エラーの原因が分からなくて諦めた」こういった体験が離脱を生みます。入力項目の削減・エラーメッセージの改善・入力補助機能の追加などが主なEFO施策です。
登場する場面: LP改善・コンバージョン率改善の打ち合わせ

18. UI / UX(ユーアイ/ユーエックス)

一言で言うと: UIは「見た目・操作のしやすさ」、UXは「サイト全体を通じたユーザー体験」。
UIはボタンのデザインやメニューの配置など、画面上の具体的な要素を指します。UXはより広い概念で、「このサイトを使っていて心地よかったか、欲しい情報にすぐ辿り着けたか」という体験全体を指します。制作会社に「UXを改善してほしい」と依頼する際は、具体的にどの体験を改善したいかを伝えると話が進みやすいです。
登場する場面: サイトリニューアルの要件定義、制作会社との打ち合わせ

19. ヒートマップ(Heatmap)

一言で言うと: ユーザーがページのどこを読み、どこをクリックしたかを色の濃淡で可視化するツール。
赤いほどよく見られている・クリックされている箇所です。「どのコンテンツが読まれていないか」「ボタンまでスクロールが届いていないか」などを視覚的に把握でき、LP改善の根拠として活用します。Microsoft Clarity(無料)が手軽に始めやすいツールです。
登場する場面: LP・ページ改善の根拠データ収集

4. アクセス解析 — 7語

GA4(Googleアナリティクス4)のレポートを読む際に必須の言葉です。

20. GA4(Google Analytics 4:ジーエーフォー)

一言で言うと: Googleが無料で提供するアクセス解析ツール。自社サイトへのアクセス状況を多角的に分析できる。
「サイトに何人が来たか」「どのページを見たか」「どこから来たか」などのデータを確認できます。2023年以前は「UA(ユニバーサルアナリティクス)」が主流でしたが、現在はGA4が標準です。まだ導入していない場合は制作会社に設定を依頼しましょう。
登場する場面: 日常的なサイト運用、広告代理店・制作会社との定例報告

21. セッション(Session)

一言で言うと: ユーザーがサイトを1回訪問した「ひとまとまりの行動」。
同じユーザーが午前にサイトを見て、午後に再び訪問した場合は2セッションとカウントされます。「月間セッション数1,000」であれば、その月に1,000回サイトが訪問されたことを意味します。
登場する場面: GA4レポートの確認

22. PV(Page View:ページビュー)

一言で言うと: ページが閲覧された総回数。
同じユーザーが同じページを5回見れば5PVです。「どのページが多く見られているか」を確認するのに使います。PV数が多いページは、訪問者にとって関心が高いコンテンツである可能性があります。
登場する場面: GA4レポートの確認、人気コンテンツの把握

23. UU(Unique User:ユニークユーザー)

一言で言うと: 一定期間内にサイトを訪問した「重複を除いたユーザー数(実人数に近い数値)」。
GA4では「ユーザー数」と表示されることが多いです。PV数よりも「実際に何人に見てもらえたか」を把握するのに向いています。
登場する場面: GA4レポートの確認、広告効果の確認

24. 直帰率(Bounce Rate)

一言で言うと: サイトに来たユーザーが、1ページだけ見てそのまま去ってしまった割合。
直帰率が高い場合、「訪問者が求めている情報と、ページの内容がズレている可能性」や「ページの読み込みが遅くて諦められた可能性」などが考えられます。ただし、1ページ完結型のLPや、電話番号確認だけを目的とした訪問など、高い直帰率が問題ではないケースもあります。
登場する場面: GA4レポートの確認、LP・ページ改善

25. CV(Conversion:コンバージョン)

一言で言うと: サイト上でユーザーに達成してほしい「目標行動」。
お問い合わせ、資料請求、購入、電話クリックなど、ビジネスの目的に応じて設定します。Webの仕事においては「CVを増やすこと」が最終的なゴールになることがほとんどです。「マイクロコンバージョン」とは、最終CVに至るまでの中間ゴール(特定ページへの到達、動画視聴など)を指します。
登場する場面: GA4の設定、広告代理店との目標設定

26. CVR(Conversion Rate:コンバージョン率)

一言で言うと: サイトへの訪問者のうち、CVした人の割合。
計算式:CV数 ÷ セッション数 × 100。たとえば100人が訪問して2人が問い合わせをすれば、CVRは2%です。集客(アクセス数)を増やすより、CVRを上げるほうがコストをかけずに成果を伸ばせる場合があります。
登場する場面: LP改善の効果確認、広告代理店との打ち合わせ

5. 目標管理・予算 — 4語

上司への報告や業者への発注基準を決める際に使う言葉です。

27. KGI / KPI(ケージーアイ/ケーピーアイ)

一言で言うと: KGIは「最終目標」、KPIは「最終目標に向かうための中間指標」。
KGI(Key Goal Indicator)の例:「Web経由の月間問い合わせ数を20件にする」
KPI(Key Performance Indicator)の例:「月間セッション数5,000、CVR1%以上を維持する」
KGIを達成するために、何をどの水準に保てばよいかを可視化するのがKPIです。この2つを設定しておくと、施策の優先順位が立てやすくなり、上司への報告も具体的になります。
登場する場面: 上司への報告・提案、広告代理店との目標設定

28. CPA(Cost Per Acquisition:顧客獲得単価)

一言で言うと: 1件の問い合わせ・購入などの成果を獲得するためにかかった費用。
計算式:広告費 ÷ CV数。10万円の広告費で10件の問い合わせが来た場合、CPA=1万円です。このCPAが「自社のビジネスとして許容できる金額か」を判断することが、広告運用管理の基本です。代理店に「CPAの目標値を設定して運用してほしい」と依頼することで、費用対効果の悪化を防ぎやすくなります。
登場する場面: 広告代理店への発注・報告確認、予算管理

29. ROAS(Return On Ad Spend:ロアス)

一言で言うと: 広告費に対して得られた売上の割合。主にEC(ネット通販)で使われる。
計算式:売上 ÷ 広告費 × 100。100万円の広告費で500万円の売上が生まれたなら、ROAS=500%です。お問い合わせ獲得型(非EC)のビジネスではCPAを使うことが多く、ROASはEC系サイトでより重要な指標です。
登場する場面: EC系サイトの広告代理店との打ち合わせ

30. PDCA(ピーディーシーエー)

一言で言うと: Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(確認)→ Action(改善)を繰り返す業務改善のサイクル。
Web担当者の仕事は「やって終わり」ではなく、「やって→確認して→改善して→またやる」の繰り返しです。広告もSEOもサイト改善も、このサイクルを意識的に回し続けることが成果への最短ルートです。「PDCAが回せていない」という指摘は、「施策の結果を検証せずに次の施策を打っている」という意味で使われることが多いです。
登場する場面: 上司への報告、業者との月次定例会議

まとめ

30語を一気に覚える必要はありません。以下の優先度を参考に、少しずつ身につけていきましょう。

まず押さえるべき10語(着任直後)

  • SSL・CMS・SEO・GA4・セッション・PV・CV・CVR・KPI・CPA

次に覚えると打ち合わせが楽になる10語

  • ドメイン・サーバー・リスティング広告・LP・LPO・CTR・CPC・直帰率・UU・PDCA

余裕ができたら理解しておきたい10語

  • レスポンシブデザイン・オーガニック検索・キーワード・リターゲティング・EFO・UI/UX・ヒートマップ・KGI・ROAS・GEO