中小企業のサイト改善(ページ・コンテンツの作り方)

SEOや広告をうって自社サイトへのアクセス数が増えても、しっかりとした受け皿となるページを用意して、ゴール(以下目的とする)であるお問い合わせや商品購入に結び付けなければ意味がありません。

本記事では、その受け皿となるページ・コンテンツの作り方を紹介していきたいと思います。

自社サイトページの種類

私は、自社サイトでいわゆるサイトマップを作成する際に、それぞれのページに役割を3種類から振り分けています。
ページによっては、役割が2種類になることもありますが、その3種類の役割は以下のようなものです。

集客を役割としたページ

自社サイトを構成する際に、SEOを考えたサイト構成にしていることを前提としています。
理想的なSEOを意識したサイト構成は、ツリー状になっており、それぞれのディレクトリに同種のカテゴライズされた内容のページが内包されていることでしょう。
その際に、それぞれにディレクトリにはターゲットワードが設定されており、その複合ワードが各ページに割り当てられることになります。

例えばアパレルのECサイトであれば、Tシャツというディレクトリの中に、長袖のTシャツ一覧ページと半袖のTシャツ一覧ページを構成したとします。
Tシャツのディレクトリ内でSEO上狙うのは「Tシャツ ○○」というキーワードになり、長袖のTシャツ一覧ページは「Tシャツ 長袖」のキーワードを狙った集客を目的としたページとなります。

長袖のTシャツ一覧ページは、以下に「Tシャツ 長袖」で検索上位表示を出来るかに主眼をおいたページづくりをします。具体的には、別途SEOの記事を作成した際にご紹介したいと思いますが、基本的には「ターゲットワードを検索するユーザーは何を求めているのか?」という問いに対し答えているページを作成すると思ってください。
これで集客を役割としたページが出来るはずです。

目的へと誘導することを役割としたページ

次にご紹介するのは、上記の集客を目的としたページや広告で集めたアクセスを、目的達成へ導くためのページです。
例えば自社サービスの強みをPRするページや、商品紹介ページ、購入までの流れを紹介するページなどがこれに当たります。

このページを作成するために必要なことはお客様を知ることにあります。
お客様に目的を達成してもらうためには何が障壁となっているのか、知ってもらわないと目的達成できない情報とは何かを考え、ページに落とし込んでいきます。

その際に便利なのが「ペルソナ」「カスタマージャーニーマップ」というものです。
詳しくは同キーワードで検索すると山程情報が出てきます。
なので、ここでは割愛しますがカンタンにいうと、

ペルソナとは、自社サイトのターゲットユーザーを年齢・性別・趣味・嗜好などを具体的に設定し、ターゲットとなるユーザー像を具体化することです。
カスタマージャーニーマップとは、上記ペルソナで作成したユーザーならば、どのようなステップを踏んで各ステップでどのような感情を抱き、目的達成までどのように行動するのかを仮説としてステップごとに洗い出し、必要なコンテンツや課題を洗い出すものです。
※このペルソナとカスタマージャーニーマップがあまりにズレているとうまく行かないこともありますし、これらの仮説は日々アップデートしていくことが好ましいです。

上記で解説した「ペルソナ」「カスタマージャーニーマップ」を元に必要なコンテンツをページに落とし込んでいきます。これで目的へと誘導することを役割としたページが出来るはずです。

広告用ページ(LP)

最後は広告用ページ、いわゆるランディングページ(以下LPとする)となります。
各種広告から誘導するにふさわしいページを作る必要があります。

例えば検索連動型広告からのLPは、出稿しているキーワードに合ったLPを作成しなければいけません。
一般的にLPは1ページ完結の長いページとなります。
これは離脱率を下げるという目的など、先人たちの試行錯誤の結果1ページ完結が望ましいという結論になったからです。さらにいうとLPには鉄板となる構成があります。

誘起→結果→証拠→共鳴→信頼→ストーリー→クロージング

です。
誘起はいわゆるファーストビューなので、以下に興味を持ってもらうかが重要になってきます。どんな商品で、強みは何で、使うとどうなるのかなど工夫して離脱しないように作成します。
結果では、自社商品・サービスを使ったらこのような結果になりますという事実をPRします。
続いて、結果でPRしたことがなぜ出来るのかといった証拠を提示します。
次にユーザーの声を見せて共鳴をしてもらいましょう。さらに「TVで紹介されました!」「雑誌に掲載されました」など、公的な信頼がありますよというアピールをします。
そして、商品が出来るまでの工程などユーザーの感情を揺るがすようなストーリーコンテンツを持ってきます。
最後に大事なのがクロージングです。今買わないといけない理由、たとえばキャンペーンなどで最後のひと押しをします。

以上が、いわゆるLP鉄板構成となります。
ただ私は、商材が変わればお客様も変わると考えていますので、先程ご紹介したカスタマージャーニーマップを参考に、自社のお客様ならどのようなLPが必要なのかという視点は欠かさないようにすべきだと考えます。
LPはカスタマージャーニーマップに似ています。1ページ内で、お客様がどのような感情を抱いて目的を達成するのかを想像しながら制作するのが良いと思います。

自社サイトページの作り方まとめ

  • ページごとに役割をわける
  • ただしページによっては、役割を兼務するページもある(集客と目的達成のための誘導)
  • 「ペルソナ」「カスタマージャーニーマップ」を作りましょう
  • 広告用ページ(LP)は鉄板の構成で。
  • ただし上記のすべてはお客様目線が前提です。柔軟に自社に合わせてカスタマイズを!