社内の異動で、Web担当者に指名されたり、転職や就職などで新たな会社でWeb担当者となった時、何から手をつけるかは人それぞれかもしれません。
転職や就職でWeb担当者になった方は、受身の姿勢で指示されたことをこなしつつ、気づいたことを提言する方。積極的に質問して自分のやり方を徐々に会社のやり方に合わせていく方など、大まかな動き方も人それぞれかと思います。
今回は、私が新会社に転職したときのことを振り返りながら、どのように取り組んだかを紹介したいと思います。
※私はこれまで遭遇したことはありませんが、すべてトップダウンの場合は本記事は役に立たないです。ボトムアップ型のやりかたになります。
ビジネスモデルとWebサイトの関係確認【目的の確認】
業務の分かる担当者がいる場合
上司や同僚にあたる担当者がいる場合は、その方から会社のビジネスモデルを聞きます。それを起点から終点まで図解(フローチャート化)にして、部分ごとに数値管理しているかどうかも同時に聞き出します。Webサイトには直接関係ないという考えもあるかもしれませんが、Webサイトを改善しても、ビジネスモデル上のどこかがボトルネックになっており、集客しても事業としては失敗になるケースがあります。私が心がけている「部分改善ではなく、全体改善となるように」というのは、そのようなケースを防ぐためです。
ビジネスモデルを把握したら、そのビジネスモデル上のWebサイトの役割を理解することを優先します。
Web担当者なのですから、Webサイト以外に「ん?」と思うことがあっても、とりあえずは置いておきます。(メモなどに残してはおきますが)
そしてWebサイトの役割を把握したら、私の場合は自分に求められる役割を率直に聞いてしまいます。察してくれとか、空気を読んでとか、自分で考えろとか言われるかもしれないですが、聞いてしまうのが早いので私の場合はそのようにしています。その求められていることを軸に、それ以上のことをこなそうと考えるのが私の信条です。
業務の分かる担当者がいない場合
担当者がいない場合というのは、小さい会社などでよくあることです。その会社に置いて初ポジションだった場合などがこれにあたります。
その場合でもやることは一緒です。ビジネスモデルの把握→Webサイトの役割把握です。ただ自分に求められる役割は自分で考えるか、期待していることとして各部署(会社によりますが特に営業の方)に聞きます。
そして、会社のキーパーソンになっている方をなるべく早く把握し、その方とコミュニケーションを取りつつ仕事を進めていくことが理想と言えるでしょう。
目的を踏まえた現状把握
会社の全体像を大まかに掴んだら、次にやることは現状把握です。
図解にしたビジネスモデルのフローチャートを、各チャートごとに数値化していき現状と過去の数値を年月単位でまとめます。KPIが決まっているのであれば、その数値もまとめていきます。
主となるWebサイトの現状把握は、集客面でどのような集客をしているのか、広告を使っているのであればその広告の成果を見ていきます。アクセス解析データを調査したり、LPの効果検証など様々な調査をし、レポートにまとめていきます。私の場合は、社内レポートなのでレポートの形式はあまり凝った作りにはしません。。。
目的に沿ったリサーチ
ターゲットユーザー調査
社内の現状を把握したら、次は社外の調査に移ります。
ターゲットとしているユーザーがどのような層なのかを把握していきます。
すでに何かしらの形で調査済みであれば、その資料を読み担当者や同僚と理解に齟齬がないか確認します。
調査していないのであれば、ペルソナやカスタマージャーニーマップなどの作成をします。
基本的には、ユーザーの理解→ユーザーニーズの把握が主目的となります。
市場調査・競合調査
業界について知る必要があります。
業界の市場規模や、どのような競合他社がいるのか。自社の立ち位置(ポジショニング)はどこか。他社と比べての強みや弱み、をフレームワークを使いまとめていきます。その中で、自分なりに気づきがあればメモしていきます。
また自社および他社の評判や口コミも調査します。実際にユーザーから見られている強みと、自社が考えている強みが違うこともありますので、そのあたりも抑えます。
TODOリストの書き出し【責任者とのすり合わせ】
社内と社外の調査を終え、大まかに理解したら何から改善を図るかTODOリスト化します。
もちろん、Wen担当者なのでWebサイトの改善策です。
それをパワーポイントなり、何かしらの資料にして上司など責任者と打ち合わせを行います。
調査して自分なりにまとめたものを説明し、すり合わせを行います。
そして最終的には、TODOリストを見せて上司(責任者)とともにやることと、優先順位を決めていきます。
優先事項の高い業務から実行
前述の打ち合わせで決まったTODOリストを元に、優先事項の高い業務から取り組んでいきます。
この時、いつまでに何をするかを決めておくことは基本です。長い期間かかる業務であれば中間報告として、メールかなにかで報告しておくとさらに良いかと思います。
以上が私のWeb担当者として着任後最初にやることです。いかがでしたでしょうか?
あくまで私のやり方なので、間違っていること・正しいことが混在していると思います。
皆様は皆様のやりかたで、Web担当者の仕事を楽しみましょう!
Web担当者が着任後最初にやること まとめ
- まずはビジネスモデルをフローチャート化。その中でのWebサイトの役割・目的を把握する
- 自分に求められていることを理解する
- ビジネス・Webサイトの現状を把握する
- 各種リサーチを行う
- 責任者と今後の方針や行う業務についてすり合わせをする